私の考える「依頼者との信頼関係の構築」のために必要なこと

信頼

弁護士が依頼者のために職務を全うするにあたって必要なことは、依頼者との信頼関係です。

この点を否定する弁護士はいないでしょう。

先日、何気なく他の弁護士のホームページを見ていると、「メールでの相談はお受けしていません。」との記載を見つけました。

私はメールでの相談を無料で受けている、言ってみれば「変わり者」の部類に入る弁護士ですので、メールでの相談を受けないということに関しては何も疑問はありません。

しかし、このホームページでメール相談を受け付けない理由として「信頼関係を大事にしているから」だとありました。

それを見て、私にはふとした疑問が浮かびました。

“私の考える「依頼者との信頼関係の構築」のために必要なこと” の続きを読む

Pocket
LINEで送る

野球経験者だからわかる!法律相談はキャッチボールと同じ

キャッチボール

「弁護士は敷居が高い」というイメージをお持ちの方が多くいらっしゃいます。

このイメージについては、おそらく大多数の弁護士が「誤解だ」というでしょう。

しかし、「うちの事務所は敷居が低い」「相談しやすい」といくら宣伝したところで、お客様に「そんなことはない」と思われてしまえばそれまでです。

実際に、敷居が低いということを謳い文句にしている弁護士の中にも、「いやいや、私から見ても十分敷居が高いですよ。」という弁護士は多くいらっしゃいます。

ちなみに、私の場合はどうかというと、「敷居などありません」という回答になります。

しかし、これもまた自己評価であって、実際に判断するのはお客様自身です。

ましてや、敷居が高いか否かという問題は、実際に弁護士に相談する前のイメージです。

したがって、敷居が高いかどうかを相談する前に判断することはできないといえます。

私は、このような「弁護士は敷居が高い」という誤解を払拭するにはどうすればよいのかとずっと考えてきました。

その結果、私がお客様とのコミュニケーションを図る上で、どのような姿勢で臨んでいるのかをお伝えするのがよいのではないかという結論に達しました。

私がお客様とのコミュニケーションを図る原点は「キャッチボール」です。

私は小学校に入学した時から野球を始め、高校時代には甲子園を目指し、現在も福岡県弁護士会の野球チームに入っています。

そのような私が野球を通じて得た経験や感じてきたことが弁護士業にも役になっているということをお伝えしてみようと思います。

初めてボールを投げるとき

皆さんが子供の時に初めてキャッチボールをしたときのことを思い浮かべてください。

もしくは、ご自身がお子さんと初めてキャッチボールをした時のことを思い浮かべてください。

やったことがないという方は想像だけでもしてみてください。

初めてボールを握った子供は、相手に向かって一生懸命にボールを投げます。

そのボールがまっすぐ相手の捕りやすいところに飛んでくることはまれで、ほとんどがあっちに行ったりこっちに行ったりするでしょう。

時には必死に手を伸ばしたとしても到底届かないようなところに飛んでくることもあります。

さて、そのようなボールを捕る側はどのような行動をとるでしょうか。

大きく分けると、2つのタイプが考えられます。

それは、必死に上下左右に手を伸ばしたり、ジャンプしたり、かがんだりして、そのボールをどうにかして捕ろうとするタイプと、捕れないところに投げる方が悪いと言わんばかりに全く捕ろうとしないタイプです。

この場合、ボールを投げた子供は何も悪くはありません。

なぜなら、それが初めてボールを投げるという行動をしたからです。

できなくて当たり前なのです。

皆さんは、そのボールを「どこに投げているんだ。」と言わんばかりに全く捕ろうとしないでしょうか。

ほとんどの方が、どうにかしてそのボールを捕ろうとするはずです。

これを弁護士と相談者との関係に置き換えてみましょう。

相談者は初めて弁護士に相談します。

何をどのように相談すればよいのかということ自体が理解できていません。

そのため、相談者は、ご自身に起こった出来事や自分の考えを弁護士に伝えようと、一生懸命お話しをされます。

その内容は、弁護士からすれば関係のないこと、法律的に間違っていること、確かにそのとおりだと思われることなど、いろいろなことが含まれています。

では、その話を弁護士はどのように受け止めるべきでしょうか。

「無関係である。」「法律的に間違っている。」「単に相談者自身の価値観に基づいて訴えているだけである。」などの理由で、相談者の話を聞かずに受け入れようとしない弁護士もいるでしょう。

私は、このような弁護士がいるからこそ、「自分の相談など親身になって聞いてくれるはずがない。」「相手にしてもらえないんじゃないか。」というイメージをもたれてしまい、結果的に「弁護士は敷居が高い」という誤解につながっているのではないかと思うのです。

私の場合はどうかというと、たとえ無関係のこと、法律的に間違っていることなどであったとしても、すべてのお話をうかがおうと思っています。

それは、大半の方が弁護士に相談すること自体が初めてであり、「何を相談しようか。」「自分はこう思っているけど正しいのだろうか。」「ネットで調べたらこう書いてあったけど、違うのか。」などとあれこれ考え、それを一生懸命にお話してくださっているからです。

そして、相談者からお話をうかがうことで、その相談者が物事をどのように考え、どのように理解しているのかを知ることができるとともに、私からの説明をどのくらい受け入れてもらえそうなのかを判断することができます。

初めてボールを捕るとき

では、逆に子供に対してボールを投げ返す場合、どうするでしょうか。

子供が捕れるはずがないような高さやスピードのボールを投げ返すでしょうか。

そのようなことをしても子供は全く捕れませんし、場合によってはボールが体に当たってしまい、怪我をするかもしれません。

それを「こんなボールも捕れないのか。」という方はいらっしゃらないでしょう。

ほとんどの方が緩いボールを捕りやすいところに投げようとするはずです。

場合によっては、下から山なりのボールを投げるかもしれません。

そうやって、子供が捕れるようなボールを投げ返すはずです。

そして、子供が実際にボールを捕れれば、またボールを投げるでしょう。

その繰り返しがキャッチボールとなります。

これを弁護士から相談者に対してアドバイスする場合に置き換えてみます。

弁護士が普段使っている法律用語は、一般の方からすれば全くなじみのないものですし、難解なものであると思います。

そのような言葉をそのまま相談者に対して使ったとしても、相談者は理解できません。

場合によっては、相談者から「『そんなことも知らないのか』と弁護士に馬鹿にされた。」との印象を持たれてしまうことにもなりかねません。

ですから、弁護士から相談者に対してアドバイスをする場合には、相談者にもわかってもらえるような説明の仕方や言葉を選ぶ必要があります。

そうやって、相談者の方が理解していただければ、それを踏まえた質問が出されます。

それに対しても同様にアドバイスをすることになります。

ある程度慣れてきた場合

では、キャッチボールに慣れてきた場合にはどうなるでしょうか。

たいていの子供は、変化球を投げたがります。

その場合、どのような対応をするでしょうか。

キャッチボールをしているときに変化球を投げるなどけしからんといって怒るでしょうか。

それとも、子供が変化球を投げたことを成長とみて喜ぶと同時に、子供以上の変化球を投げ返すでしょうか。

私の場合は、間違いなく後者です。

子供が変化球を投げてきたということは、通常のキャッチボールに慣れてきたので、いろいろと試したいということを意味しています。

そうであれば、ボールを捕る側もそれを受け止めてあげることが必要だと思います。

そして、それ以上の変化球を投げ返すということは、子供がその変化球を捕れるようになるまで成長したことを認めていることを意味しますし、基本編から応用編に進歩したことを意味するからです。

弁護士と相談者も、実は同じことがいえます。

相談者は弁護士とのコミュニケーションがとれるようになると、相談内容とは全く別の相談であったり、ご自身のプライベートな話であったり、時には全く関係のない愚痴や笑い話をされることもあります。

このようなときに、「関係のない話を聞く時間はない」などといって、聞く耳を持たない弁護士もいるでしょう。

しかし、私の場合は、そのような話でも聞いています。

というよりも聞いてしまいます。

そして、その話に乗っかって、いろいろな話をすることもあります。

はっきり言って、相談内容とは全く関係のないような話をすることもあります。

しかし、弁護士も相談者もお互いが他愛もない話をすることで、より強い信頼関係が築けています。

私は、それで良いと思っています。

最後に

これが私の原点です。

このような姿勢で、弁護士生活17年目を迎えています。

1年目・2年目に比べれば、私自身も成長し、お客様から投げられるボールをよりうまく捕れるようになってきました。

「弁護士は敷居が高いから相談しにくい」「別の弁護士に相談したが、まともに話を聞いてくれないし、相手にしてくれなかった」という方は、一度私に相談してみてください。

私が言っていることが間違いではないということを実感していただけると思います。

Pocket
LINEで送る

弁護士生活16年目を終えて

私が弁護士登録をしたのが平成12年10月ということで、本日をもって弁護士生活が満16年となりました。

今日まで長かったようで、あっという間に過ぎ去ってしまったような、そんな気がしています。

節目となる9月末日を終えるたびに、2人からの言葉を思い出します。

私は平成10年11月に司法試験に合格し、平成11年4月から司法修習生として研修を受けることになりました。

私の実務修習先は和歌山でした。

当時の和歌山はあの「カレー事件」の公判が行われているころでした。

司法修習生は同期で8人しかいなかったこともあり、指導担当の弁護士だけでなく、和歌山市内の弁護士全員からいろいろとお世話になっておりました。

私は、修習終了後の進路は弁護士しか考えていませんでしたので、その意味では悩むことはありませんでしたが、どこで弁護士登録をするかについては迷っていました。

というのも、司法試験の受験生だった当時、私は大学時代を過ごした大阪で弁護士登録をするであろうと、漠然と考えていました。

しかし、司法試験に合格し、司法修習生となって2か月後の平成11年6月に父が他界しました。

それを機に、「大阪にとどまるか、福岡に帰るか。」と考えるようになりました。

実務修習が始まり、当初は大阪の法律事務所をいくつか訪問させていただいたりして大阪で弁護士登録をすることも考えていたのですが、自分が弁護士としてやりたい仕事、自分が理想とする弁護士像とは異なる現実を目の当たりにして、「やはり福岡に帰ろう。」と決意しました。

そうして、福岡での就職先を探していたところ、和歌山の弁護士が「うちで働かないか?」と誘っていただきました。

その弁護士は私の指導担当ではなく、他の司法修習生の指導担当だったのですが、なぜか私を誘っていただいたのです。

私は「申し訳ありませんが、今は福岡での登録を考えていますので。」とお断りしたのですが、その弁護士は「いいや、和歌山の方が絶対いい。」「福岡でもらう給料より多く出す。」「お前は和歌山に残れ。」など、熱心に誘っていただきました。

結局、私は現事務所に入所することが決まったのですが、それでもその弁護士は「福岡ではいくらもらうんだ?それよりも出すから残れ。」などと言って熱心に誘ってくださいました。

和歌山での実務修習を終え、司法研修所での後期修習のために和光市(埼玉県)に戻ることになった時、その弁護士から、今でも忘れられない言葉をかけていただきました。

「君は福岡を離れて何年も経つし、実務修習も福岡でやっていないから時間がかかるだろうが、福岡で弁護士になっても十分にやっていける。依頼者からの受けもいいだろう。だからこそ、『真剣にやれ、でも深刻にはなるな』という言葉を送る。これだけは忘れるなよ。」

その言葉をいただいてから16年以上が経過したことになります。

弁護士に登録した当初は、いわば無我夢中で、一生懸命依頼者のために自分なりにではありますが頑張ってきました。

上手くいったこともあれば、結果が伴わなかったこともあります。

しかし、1つ1つの事件に真剣に向き合えば向き合うほど、

「もっとこうしなければいけない。」

とか

「もっと良い結果を得るためにはどうしたらいいだろうか。」

などと考えるようになりました。

そうやって考え込み、悩めば悩むほど事件を抱え込んでしまいます。

そして、そのことが他の事件の依頼者に悪影響を及ぼしてしまい、また抱え込んでしまうという日々を送るようになりました。

そうしたとき、

「そうか、あの時、あの弁護士が言った『真剣にやれ、でも深刻にはなるな』というのは、こういうことだったのか」

と気づかされます。

おそらく、和歌山の弁護士も同じような経験をされ、同じような思いをされていたからこそ、私にかけていただいた忠告だったのでしょう。

でも、この忠告があったおかげで、私は自分が深刻な状況に追い込まれていることを知ることができ、頭の中と気持ちとをリセットすることができます。

ただ、どのような依頼者からの事件であれ、同じように真剣に向き合えば向き合うほど、次第に深刻な状況になっていきます。

「真剣にやれ、でも深刻にはなるな」というのは、まさに「言うは易し行うは難し」で、未だに実現はできません。

もう1人からの忘れられない言葉は、亡き父からの言葉です。

平成10年4月、司法試験の短答式試験が行われる前月に実家から電話がありました。

その内容は「お父さんが末期のガンで、余命2か月と宣告された。」というものでした。

それを聞いて私も言葉を失い、このまま試験を受けていていいのか、福岡に帰った方がいいのではないかと考えました。

しかし、母からは「お父さんには告知していないから、あなたはこのまま大阪に残って試験を受けなさい。」と言われ、私も「絶対に今年合格する。」と決意しました。

その後、母から父にガンであることを告知したとのことですが、父はそのことに気付いていたそうです。

父は担当医に「息子が弁護士になるっていって司法試験を受けているから、今ここで死ぬわけにはいかんのですよ。」と言ったそうです。

担当医は「そうでしたか。それなら弁護士になるまでお父さんも頑張りましょう。」と言ってくださったそうです。

こうして、私は平成10年11月に司法試験に合格し、そのことを父に報告しました。

すると、父からは「おめでとう」とは言ってもらえず、次のようにいわれました。

「そうか。でも司法試験に合格することがゴールではない。弁護士になることもゴールではない。弁護士になってからが本当のスタートだぞ。」

基本的に、私は父から褒められたことはありません。

嬉しそうな顔はしてくれますが、言葉にしてもらうことは決してありませんでした。

必ず「その後が大事だ。」ということを言われます。

ですから、「おめでとう」と言われることがないこともわかっていましたし、私自身も父と同じことを考えていました。

私も「わかっています。」とだけ答えました。

弁護士登録して満16年が経過し、明日からは17年目の弁護士生活がスタートしますが、あくまでも「スタート」にすぎません。

ゴールはまだまだ見えませんが、見てもいません。

ただただ前を向いて、依頼者のために真剣に取り組むのみ、だと思っています。

Pocket
LINEで送る

「専門は何ですか?」という質問

私が弁護士であることを知った方から

「専門は何ですか?」

と尋ねられることがあります。

いつもはこの質問に対して「専門はありません」とお答えするのですが、本日は、その意味について説明したいと思います。

弁護士が取り扱う事件の種類には、大きく分けて、金銭トラブルや交通事故などの「民事事件」、罪を犯したとされている被疑者や被告人の弁護をする「刑事事件」、離婚や相続などといった「家事事件」があります(その他にも行政事件や知的財産権に関する事件などもありますが、ここではわかりやすく説明するために列挙していません)。

これらの事件のうち、弁護士の中には、例えば「刑事事件は一切やりません」という弁護士もいらっしゃるでしょうし、「家事事件しかやりません」という弁護士もいらっしゃるでしょう。

しかし、大半の弁護士は

「民事事件も家事事件もやるし、刑事事件の弁護も国選・私選を問わずやる」

という方々ですし、私自身もそのような弁護士です。

したがって、その意味では「専門はありません」という回答になります。

ただし、弁護士は、様々な事件を取り扱っていく中で、ある分野に強い関心を持ち、その分野の知識をより深めていくことはあります。

その意味では、弁護士にも「精通している分野」「取扱いの多い分野」というものはあります。

私自身にもそのような分野はもちろんあります。

もっとも、私自身にとってみればどのようなご相談・ご依頼であっても「お困りになっている方々のトラブルを解決する」という点では同じですし、「精通している分野」「取扱いの多い分野」の依頼か否かに限らずすべての依頼者・事件を公平に取り扱いたいという考えであるため、あえて公表していません。

このようにいってしまうと、「何でも屋」という印象を持たれてしまうかもしれません。

そのことを嫌がる弁護士もいると思います。

「専門ではないということは中途半端な知識や経験しかないのではないか」というイメージを持たれてしまうかもしれないからです。

しかし、私は、あえて「何でも屋」でありたいと思っています。

私が受ける相談というのは、「この先どうしたらいいのかわからない。だけど、誰に相談したらいいのかもわからない。」という方からのものが大半です。

そのような方々をまず受け入れる立場の弁護士が

「その分野は取り扱っていません」

「その分野は専門ではないからわかりません」

としてしまうと、お困りの方々はますます不安に思われてしまいます。

ですから、私は「とりあえずお話をうかがいましょう」ということにしています。

そして、お話を聞く中で「この問題を解決するためにはどのような手段をとるべきか」を考えることになりますが、時には「この問題の解決のためには、私が取り扱わない方がかえってよい結果につながる」「私はこの分野はわからない」ということもあります。

しかし、だからといって「できません」「わかりません」とは答えません。

「自分はこの問題はできない(わからない)けど、別の弁護士なら解決できるかもしれません。その弁護士に取り扱い可能か聞いてみるけど、いいですか?」

と答えています。

私にとって大事なのは「この問題を解決するための最善の手段は何か」であって、「できない(わからない)ということを言いたくないというプライド」ではないのです。

悩みごとやトラブルを解決するためには1日でも早く弁護士に相談することが必要です。

しかし、弁護士がそのための門戸を狭くすることは本末転倒です。

だからこそ、私は、どのような問題であってもご相談を受け、解決のための筋道を立てるために「専門はありません」と答えています。

専門分野の弁護士を探すことよりも、「まずは相談すること」が解決への第一歩であるということをご理解いただければと思います。

Pocket
LINEで送る

身近な弁護士であるために

仕事を終えて帰宅し、一息ついていた夜10時過ぎ、私の携帯電話がなりました。

着信を見ると、私の予備校時代の友人からでした。

「岩熊?夜遅くごめん。ちょっと聞きたいことがあるっちゃけど。あのさぁ、・・・」

電話の内容は、弁護士にとってみればとるに足らない内容でした。しかし、彼にとっては一大事でした。だからこそ、夜遅くに慌てて電話してきたのでしょう。

私は、その相談の内容が気にすることのないものであることを説明しました。すると、彼は安心して、電話の向こうで笑っていました。

最後に、彼は「ほんとに夜遅くにごめんね。」と言ってきたので、私は「これで安心して寝れるだろ?」と言うと、彼は笑いながら「じゃあ、またね。」と言って電話を切りました。

このようなことは彼に限らず、私の友人や知人、先輩・後輩まで、よくあることです。中にはもちろん深刻なこともあります。そのような場合でも、じっくりと話を聞くようにしています。

このことについては、私が単に「弁護士だから」相談してくるのではないと思っています。今までの付き合いの中で培ってきた関係性があり、そこに信頼関係があるからこそ、弁護士としてのアドバイスが聞きたくて連絡してくれるのだと思います。

また、進行中の事件の依頼者だけでなく、過去にご依頼を受けて解決した依頼者や、時には一度だけしか相談を受けていない方からも、同じように再度連絡をいただくこともあります。それも、ご自身のことだけでなく、家族や友人・知人、ご近所の方や会社の同僚や上司のこともあります。

このようなご連絡をいただけるのは、大変ありがたいことです。なぜなら、私が関わって解決したことに対して、大満足とまではいえなくても、ある程度は満足していただいたからこそ、「もう一度、岩熊弁護士に相談してみよう」、「自分のことではないけど、岩熊弁護士に聞いてみたら、何かアドバイスしてくれるかも」と思っていただけたのだと思うからです。

私の目指す「身近な弁護士」とは、単に弁護士と依頼者の関係ではなく、「人と人との関係」で培ってきた信頼関係のもとに、「とりあえず、岩熊に聞いてみよう」と思っていただけるような存在だと思っています。

まだまだそのような域にまで達していません。法律の勉強だけでなく、人との関係性の構築・維持のための修行も必要だと思っています。

Pocket
LINEで送る

動物占いをやってみました。

弁護士をお探しの方々にとって、弁護士がホームページ上で「丁寧」「わかりやすい」「親切」といった表現をしていることがあります。

もっとも、このような表現は弁護士自身によるものであって、相談者や依頼者からの評価であるとは限りません。

「お客様の声」というのも、すべてのお客様が満足しているとは限りませんし、不満であったというお客様の声をホームページに掲載するわけもありません。

つまり、弁護士自身による弁護士の評価については、客観的な根拠がない、単なる自己評価であるということになります。

もっとも、皆様が探していらっしゃる私という人物がどのような性格であるのか、どのようなイメージの弁護士であるのかを知っていただくために何か方法はないだろうかと考えた結果、占いをしてみることにしました。

それも、一昔前に流行った「動物占い」に「進化版」なるものが存在するらしく、従来の動物占いは12種類に分類していたのが、進化版では60種類に分類されるのだといいます。

そこで、私も自分自身を占ってみました。

その結果、私の動物のタイプは、「黒ヒョウタイプ」だそうで、

<黒ヒョウの総合的な性格>

  • メンツやプライド、立場にこだわる
  • 常にリーダーシップをとりたい
  • スマートでありたい
  • 新しいものがすき
  • 気を使われると上機嫌
  • 小さな親切
  • いつまでも現役でいたい
  • 攻撃的だが、諦めやすい
  • 正義感が強い
  • 批判精神が強い
  • 喜怒哀楽が顔や態度に出やすい
  • 傷つきやすい
  • 先行逃げ切り型
  • 黒が好きだが、白い色にも惹かれる
  • おしゃれ
  • 主語が多い

なのだそうです。

さらに進化版によると、「56★気取らない黒ヒョウ★」だそうで、

<性格>

  • ありのままに生きる素朴な人
  • 誰に対しても誠実で、素直な態度で接する人格者。
  • 自分の利害が絡んでも、公平に優先順位をつけられる無私の心を持った人。
  • 義理人情に厚く包容力も豊か。
  • しかし自分の世界へやたらと踏み込まれるのを嫌うので、交友関係はそれほど広くない。
  • 気の合った小数の友人たちとの息の長い交際をするタイプ。
  • 常に果てしない夢を描くことで自分をかき立てている。
  • ジッとしているのが苦手で、思いついたら即実行しないと気が済まないせっかちな人だが、最後まで自力でやり遂げる根性も持ち合わせている。
  • 美的センスや色彩感覚に優れているので、ファッションやインテリア関係の仕事で本来の能力を発揮しやすい。

なのだそうです。

私自身、占いを信じているのかと言われると答えに窮してしまいますが、「たしかに・・・」と思える点も多々あります。

私の友人・知人・依頼者には「当たっている」という方が多いかもしれません。

このような結果が弁護士を選ぶ際の決め手になるのかはわかりませんが、参考になればと思います。

Pocket
LINEで送る

私が弁護士になるまで③

大学受験に2度失敗し、二浪が決まった後に出会った一冊の本

「民法おもしろ事典」

この本が私の人生を大きく変えることになります。

この本を見て「法律っておもしろい」と思い、「弁護士になろう」と誓った私は、さらに目標をたてます。

「これまでの大学受験では、とりあえず地元の大学に行けばいいと思っていた。だけど、高校時代に甲子園を目指したように、大学もより高みを目指して頑張ろう」

ただ、「東大・京大とか言ってると危ないから、より現実味のある大阪大学を目指す」と決意したあたりが、私の現実主義的発想でもあります。

人間って不思議なものでして、大阪大学法学部に合格し、その後は司法試験に合格して弁護士になるという目標を立てると、一浪時代にはよくわからなかった問題がすんなりと頭に入ってくるようになったのです。

それも、自分なりに「そうか、こう考えればわかりやすいんだ」と解釈することで、よりスムーズに理解できるようになったのです。

こうして二浪生活を送った私は、みるみるうちに成績が上がり、無事に大阪大学法学部に入学することができたのです。

大学に入学した後は、友人と遊びに行ったり、自宅アパートに大勢の友人が泊まりに来て雑魚寝したり、アルバイトに明け暮れたりの生活を送るなど、ある程度は大学生活を満喫し、大学3年生になってようやく司法試験の勉強を始めることになりました。

ここで、私の二浪生活が役に立ちます。

机にじっと座って勉強するということに慣れていて、一日中勉強していても苦ではなかったのです。

しかも、自分が興味を持った法律の勉強でしたから、嫌々ながら勉強しているということではなく、勉強が進むにつれて次々と知識が増えていくにつれて「おもしろい」と思うことが増えていったのです。

ただ、私はどうも「二浪癖」があるようで、司法試験に一発で合格することはなく、大学を卒業してから二浪目に司法試験に合格することができました。

司法試験に合格すると、裁判官・検事・弁護士のいずれかに進むことになりますが、私は迷わず弁護士を選びました。

それは、二浪生活という世間的にみれば「挫折」を経験しているからこそ、そしてそれが「挫折」ではなく「人生の新しい出発点」だということを身をもって経験しているからこそ、悩みやトラブルを抱えて「この先どうしたらいいのか」という不安を抱えている人に対して、「大丈夫。それは挫折じゃなくて、これから先の人生がうまくいくようになるための出発点ですよ。」と思えますし、実際にその人の人生が良い方向に進んで「頼んでよかった」と思ってもらえればそれでいいじゃないか、それは裁判官や検事には絶対に経験ができない、弁護士でなければ経験できないことだ、と思ったからです。

こういう思いで弁護士になり、かれこれ15年以上が経過しました。

まだまだ弁護士として役に立たないといけない、そう思う日々を送っています。

Pocket
LINEで送る

私が弁護士になるまで②

私のホームページ上のプロフィールは次のとおりになっています。

平成3年 福岡県立東筑高等学校卒業

平成9年 大阪大学法学部卒業

別に大学が好きで6年間通ったわけではありません。

単位もきちんと取得して、4年で卒業しました。

では、なぜ高校卒業から大学卒業まで6年かかっているのか。

その答えは簡単です。

2年間浪人したからです。

そう、私は大学受験に2度失敗した「二浪」なのです。

高校時代は野球に明け暮れる毎日でした。

勉強はほとんどやっていなかったといっても過言ではありません。

高校3年時の大学受験では地元の国立大学のみを受験し、不合格。

まるで既定路線であるかのように浪人生活を送ることになりました。

高校3年夏の予選が終わるまで、私の人生の目標は「甲子園出場」でした。

その目標がなくなり、新たな目標を見出すこともなく、単に机に座って教科書を読んだところで、頭には入ってきませんでした。

そのような状態で突入した浪人生活ではありましたが、予備校に通って勉強し、少しずつではあるものの成績も上がってきたため、「今年は大丈夫だろう」と思っていました。

ただ、大学に進学したところで、その先のことは何も考えていませんでした。

今にして思えば、小学校入学から高校卒業まで、そのほとんどの時間を野球に費やし、甲子園を目指していた充実した毎日から、何の目標もない生活を送ることの虚しさを感じていたのかもしれません。

そうして臨んだ大学受験、「まぁ、大丈夫だろう」と思っていたのが、まさかの不合格。

私は浪人生活2年目を送ることになったのです。

そのときの絶望感と将来に対する不安から、現実逃避をしたいという気持ちがあったのでしょう。

普段は読んだこともない小説でも読んでみるかと思い、一冊の本を手にしました。

それは「赤かぶ検事奮戦記シリーズ」でした。

私が小学生だったころ、父と一緒にテレビを見ていたのですが、その時に見ていたドラマがフランキー堺さん主演の「赤かぶ検事奮戦記」でした。

父と2人で楽しんで見ていたのを思い出し、本屋で偶然目にしたその原作本を買って読んでみたのです。

すると、その本に出てくる裁判での丁々発止のやりとりが大変面白く、時間がたつのを忘れるほど没頭していました。

1冊を読み終わったところでもう1冊買おうと思い、本屋で選んでいたところ、同じ作者の別の本が目に入りました。

それは「民法おもしろ事典」でした。

この本が実におもしろく、身近な問題を例にしていることもあって、のめりこんでいきました。

この本を読んで思ったのです。

「法律って、おもしろい!!」

そして、さらに思ったのです。

「法律といえば弁護士。よし、弁護士になろう!!」

このような単純な発想が弁護士を目指すきっかけとなりました。

そして、ここから私の新たな人生が始まります。

Pocket
LINEで送る

私が弁護士になるまで①

友人・知人に限らず、依頼者からも「なぜ弁護士になろうと思ったのですか?」という質問を受けることがあります。

高校時代の同級生や先輩・後輩も、何らかの機会で私が弁護士になったことを知ったとき、ほぼ100%の確率で「あの岩熊が?」と思ったことでしょう。

そのように思われたとしても、何も不思議ではありません。

なぜなら、私自身が弁護士になろうと思ったのは、高校を卒業してしばらく経ってからのことだからです。

私は、小学校に入学した時から野球を始めました。

当時の夢は、野球少年であれば誰もが抱くであろう「プロ野球選手」でした。

小学校・中学校と野球に没頭していましたので、勉強はほとんどやっていませんでした。

このように言ってしまうと顰蹙を買ってしまうかもしれませんが、それでも勉強の成績は良い方でした。

正直なところ、勉強で苦労したことはありませんでしたし、野球でも地元の筑豊地区では名前が知られていました。

今にして思えば、当時の私は「井の中の蛙、大海を知らず」でした。

そのような野球漬けの毎日を送っていた中学2年生の夏、少年野球時代のライバルチームの選手(後の東筑高校の野球部先輩)の親御さんから「東筑高校で野球しないか」と誘っていただきました。

当時の私は、正直言って、東筑高校という名前も存在も知りませんでした。

進学については地元の高校に進学するだろうという漠然とした気持ちしかありませんでした。

もっとも、その後に東筑高校野球部の練習を見学させていただき、甲子園を目指して練習する先輩方の姿を目の当たりにして、「僕もこの高校に来て、甲子園に行きたい!!」と強く思ったことを今でも覚えています。

そうして東筑高校に進学し、野球部に入部しました。

野球部では苦しいことやつらいこともありましたが、その反面、うれしいことも楽しいことも多く、たくさんの仲間もできました。

高校の同級生からも応援していただきました。

甲子園を目指して頑張りましたが、残念ながら甲子園に出場することはできませんでした。

それでも東筑高校での3年間は私にとっての財産です。

さて、勉強の方ですが、この点については東筑高校に入学したときに衝撃を受けました。

同級生の中にはすでに「東大」とか「早稲田」とか「将来は医者になる」とか、筑豊の片田舎では聞いたこともない言葉が会話の中で飛び交っているのです。

ただ、当時の私の頭の中は「甲子園!!」でしたので、そのような会話をする同級生を見ても「すごいね」くらいしか思っていませんでした。

成績にしても下から探した方が早いという状況でした。

高校3年夏の予選が終わり、いよいよ受験勉強に突入しようとした時、ある問題に気づきました。

「勉強って、どうやるの?」

ここから、私の苦難の道が始まります。

そして、この「苦難の道」こそが、私の弁護士としての原点でもあります。

Pocket
LINEで送る

熊本・大分地震に関連する無料法律相談のご案内

平成28年4月14日、16日に発生した熊本・大分地震で被災された皆様には、心よりお見舞いを申し上げます。

今回の地震を受けて、福岡県弁護士会では、本日4月25日より、福岡県下17か所の法律相談センターにおいて、地震で被災された方及びご家族からの地震被害に関連する法律相談を無料で行うことになりました。

相談時間は60分となっています。

事前に電話での予約が必要となります。

受付電話番号 0570-783-552

予約される際に「熊本地震に関する相談」とお伝えください。

私個人としても、今回の地震で被災された方及びご家族からの地震被害に関連する法律相談を無料で受け付けることにいたしました。

ご希望の方は事務所あてにご連絡いただくか、もしくはメール相談をご利用ください。

Pocket
LINEで送る