身近な弁護士であるために

仕事を終えて帰宅し、一息ついていた夜10時過ぎ、私の携帯電話がなりました。

着信を見ると、私の予備校時代の友人からでした。

「岩熊?夜遅くごめん。ちょっと聞きたいことがあるっちゃけど。あのさぁ、・・・」

電話の内容は、弁護士にとってみればとるに足らない内容でした。しかし、彼にとっては一大事でした。だからこそ、夜遅くに慌てて電話してきたのでしょう。

私は、その相談の内容が気にすることのないものであることを説明しました。すると、彼は安心して、電話の向こうで笑っていました。

最後に、彼は「ほんとに夜遅くにごめんね。」と言ってきたので、私は「これで安心して寝れるだろ?」と言うと、彼は笑いながら「じゃあ、またね。」と言って電話を切りました。

このようなことは彼に限らず、私の友人や知人、先輩・後輩まで、よくあることです。中にはもちろん深刻なこともあります。そのような場合でも、じっくりと話を聞くようにしています。

このことについては、私が単に「弁護士だから」相談してくるのではないと思っています。今までの付き合いの中で培ってきた関係性があり、そこに信頼関係があるからこそ、弁護士としてのアドバイスが聞きたくて連絡してくれるのだと思います。

また、進行中の事件の依頼者だけでなく、過去にご依頼を受けて解決した依頼者や、時には一度だけしか相談を受けていない方からも、同じように再度連絡をいただくこともあります。それも、ご自身のことだけでなく、家族や友人・知人、ご近所の方や会社の同僚や上司のこともあります。

このようなご連絡をいただけるのは、大変ありがたいことです。なぜなら、私が関わって解決したことに対して、大満足とまではいえなくても、ある程度は満足していただいたからこそ、「もう一度、岩熊弁護士に相談してみよう」、「自分のことではないけど、岩熊弁護士に聞いてみたら、何かアドバイスしてくれるかも」と思っていただけたのだと思うからです。

私の目指す「身近な弁護士」とは、単に弁護士と依頼者の関係ではなく、「人と人との関係」で培ってきた信頼関係のもとに、「とりあえず、岩熊に聞いてみよう」と思っていただけるような存在だと思っています。

まだまだそのような域にまで達していません。法律の勉強だけでなく、人との関係性の構築・維持のための修行も必要だと思っています。

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